辞書の世界史―粘土板からコンピュータまで

辞書の世界史―粘土板からコンピュータまで

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  • サイズ A5判/ページ数 349p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784385353586
  • NDC分類 801.3
  • Cコード C1080

内容説明

ヒトが大脳の外に情報を蓄えるようになってから5000年、ヒトはいかに書き、印刷し、伝達し、教育し、情報を操作してきたのか。古代シュメールの粘土板からプリニウス、アクイナス、ベーコン、コメニウス、ジョンソン、ウェブスター、ロジェ、マレー等の営為を経て、次代のコンピュータによる地球規模の情報ネットワークまで、世界を映し出す鏡としての辞典、百科事典の発展史に、ホモ・サピエンスの未来を探る。

目次

心と言葉と世界(知る、照らす、残す―情報を大脳の外に蓄える;情報と第三の世界―はじめに言葉ありき)
古代の世界(知識のコンテナ―最初のリファレンス技術;知識のためのシステム―学校と文字、書物と図書館;タクソノミー志向―類、上類、分類;伝道院と修道院―参照と参詣)
中世の世界(信仰対理性―真理の要約;知識のエリートたち―「ウニヴェルシタス」)
初期近代の世界(全ての知識を全ての人間に―「知り得ること全て」と印刷機;テーマ別かアルファベット順か―辞書編纂の起源;言語混成期―ラテン語と土地言葉)
近代の世界(立法志向―権威ある単語集;参照と革命―本来の百科事典;テーマ別の辞書編纂―単語の順序と世界の秩序;アルファベット順の辞書編纂―完結し得ない辞典;普通教育―万人のための辞書;意味の場と概念の領域―型にはまらない語彙の総体;底流と時流―表はアルファベット、裏はテーマ)
明日の世界(来るべき世界を形づくる―先端技術の使徒たち;知識、知識、どちらを向いてもまた知識―惑星ネットワーク、地球本)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

iwtn_

1
情報流通の基盤ともなっている辞書の歴史が書かれている。インターネット普及前、80年代の古い本であることは否めないのだが、コンピュータの機能にまで言及し、Wikipedia的なものの出現を予言している様子もあり、刺激的な読書ができた。 口伝による情報の記録と伝達から、粘土板や羊皮紙への筆写、そして活版印刷が始まり文字が爆発的に普及して辞書が作られる。そしてコンピュータが現れて、さらなる飛躍が見える、といった感じ。タクソノミーやアルファベット順などの分類にの歴史にも詳しい。これも最新情報版が欲しくなる本。2021/09/22

yuki obana

0
分類学に関連して手に取ったが歴史的変遷を含めて参考になった。辞書には文法も文脈も基本的には組み込まれていないが情報空間におけるアドレス(ドメイン)としての機能を単語が行ううえでは取り込む単語の差異と説明の合目的的性質がとても重要であり、編纂活動自体の目的による収集の取捨選択についてはさながら地図のようでとても印象深かった。2015/05/07

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