内容説明
湖畔の小さな町は帝都をゆるがすどす黒い陰謀の渦のなかへ…。だれが舞姫を溺死させたか?オランダの天才学者フーリックの世界的名作ディー判事シリーズ。大室幹雄の解説、「放浪する知識人」を附して贈る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしこ
2
ディー判事が地元名士のおもてなしを受け、船の上の宴会で美しい芸妓の踊りを見るところから始まるこのミステリー。芸妓はお客と漢詩を一行ずつ読み合ったり、碁を打ったりしていて、随分教養が必要な職業だと感心した。ディー判事も乞食に変装して、それらしい口調で話し、でも怪しい新入りとして疑われ刺されたり。なかなか動きのある物語。どんどんいろんな登場人物が出て、変転して最後は国家的な陰謀にまでたどり着く壮大な話だった。2023/04/23
熊猫
0
http://booklog.jp/edit/1/B00C0NTMV82013/11/29