感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
122
この本には3人の才女の日記が収められていてそれぞれに楽しめます。更級日記は自叙伝のような感じの日記です。40年間に及ぶ日記ということで上総から京への道のりなどについても詳しく書かれています。和泉式部日記はあまり知らないのですが恋多き女性であったようですね。これも、贈答歌が中心で10カ月の恋の行く末を歌で表現したようなものですね。紫式部日記は比較的知られているようで、当時の毎日の様子や人物論なども書かれているようです。2016/08/15
けいぎ
2
各3作品のなかからいくつかを抄録して解説を加えたもの。//彼女らはひたすら憂鬱である。暇すぎて死んでしまうタイプの人たちだ。レジリエンスが低すぎて、なんでもネガティブなほうに捉えてしまう。暇なら過去を思い出してまで嘆く。ゆえに、友だちから手紙がくるか、よい景色を見て気晴らししないと、自動的に憂鬱になってしまう。//SNSをやるのに大忙しのひま人と似たものを感じた。2019/01/04