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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cockroach's garten
18
図書館に立ち寄った際流し読みをしたくらいなので、もはや読んだ文字さえ覚束ないが、メジャーな教科書に出てくるような政治学者から知らない人まで掲載されていて素直に良いと思った。値段はネックだが一冊本棚に置いておくのも悪くないと思う。そうして気ままに読んでみる2019/11/08
壱萬参仟縁
17
人の上に立つ者の望みが善いものであれば、人民も善くなるであろう(孔子、22頁)。国家のための計画は、学識のある人々のみが携わるべきものだ(墨子、32頁)。墨子によれば、大工も修練と素質で有能な行政官になれるという(33頁)。民主主義は矛盾と混乱に満ち、対等な人を平等に扱おうとするが、対等でない人までも平等に扱おうとする(プラトン、39頁)。民主主義国家の根幹は自由である(アリストテレス、43頁)。正義が平和への障害を取り除くという点において平和は正義の産物であると言えるだろう。 2014/10/20
肉尊
3
人間が集まれば政治が必要となる。時代や国を越えて生まれた様々な政治学の流れを個人ごとに掴むことができます。また、テーマ別に前後の背景もあげてくれているので、繋がりが分かりやすいです。個人的にはデザインも洗練されていて、思想の理解に一役買っていると思いました。今回はさらっと全体像を読んだだけなので、次回はもっと細かく読んでみたいと思います。2017/07/21
Moloko
2
政治学図鑑と言っても、詳しく言えば政治思想図鑑である。思想家だけでなく、政治思想に影響を与えた政治家・社会運動家も多数収録されている。読み方としては一から全部読んだ方が良いと思う。網羅性はとても高いが、それでも取り上げられている思想家の深いところは紙面の制約か手が届いていないので、もっと知りたい人は原著か他の解説本を当たった方が良いかと。それでも、網羅性は高いし、名前だけ知ってるあの人物はこんなことまで考えていたとか、こんな人も歴史上いたのかという発見は多く、更なる読書をそそられる。2014/11/08
Teruhiro Hori
1
感服するしかない名著。政治というものとはいったい何か。「反日」だの「売国」だのといった短絡思考に囚われている方々は、ぜひ読んでほしい(読まないし意味も分かんないだろけど)。多々記すべきことはあるが、キング牧師に一項が設けてあることに感動。なるほど、政治哲学として彼を見たことは無かった。激しく反省。ボーボワールを政治の観点から見るとこうなるのか、にも納得。文系知識人気取りたいなら、またそうでなく今我々が立っている場とその意味は何か、考察を深めたい人にも必読。高価格だけど必ず蔵書にしよっと。2014/10/30