出版社内容情報
〈文学〉と〈映画〉との長く複雑な関係性、二者の交錯と葛藤が生み出した、クリエイティヴな〈翻案〉の歴史を読み解く。イギリス文学と映画との多様な関係を、アダプテーション研究の立場から精密に読解する。代表的イギリス文学作品とその映画版との比較研究を行う第1部と、一定のテーマやジャンルの観点から複数の作品を論じる第2部、そして全12のコラムから構成。『ハムレット』、『高慢と偏見』、『嵐が丘』などの古典から、近年の『わたしを離さないで』や『SHERLOCK』まで、多くの作品を紐解く。
内容説明
イギリス文学と映画との多様な関係を、アダプテーション研究の立場から精密に読解する。代表的イギリス文学作品とその映画版との比較研究を行う第1部と、一定のテーマやジャンルの観点から複数の作品を論じる第2部、そして全12のコラムから構成。
目次
いま、新たに「イギリス文学と映画」を学ぶために
第1部(オリヴィエの『ハムレット』とシェイクスピアのことば;疾走するフライデー、あるいは映像の誘惑―ルイス・ブニュエルによるダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』のアダプテーション;反復と差異の歴史性―ヘンリー・フィールディングの『トム・ジョウンズ』とトニー・リチャードソンの『トム・ジョーンズの華麗な冒険』;ポストフェミニズム時代の文芸ドラマ―ジェイン・オースティン『高慢と偏見』と1995年版BBCドラマ;呼びかける声に応えて/抗って―シャーロット・ブロンテとキャリー・フクナガ監督の『ジェイン・エア』 ほか)
第2部(舞台から映画へ―ミッシング・リンクとしての19世紀大衆演劇;時間旅行から「ポストヒューマン」まで―イギリスSF小説の伝統と映画の交錯;ゴシック小説からゴシック映画へ―“怪物”の示しうるもの)
著者等紹介
松本朗[マツモトホガラ]
上智大学文学部教授
岩田美喜[イワタミキ]
立教大学文学部教授
木下誠[キノシタマコト]
成城大学文芸学部教授
秦邦生[シンクニオ]
青山学院大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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斉藤フィオナ