出版社内容情報
六大学野球にはじめて登場した女性投手、小林千紘(明治大学)と竹本恵(東京大学)両選手の活躍を徹底取材。パイオニア精神と優れたスポーツ選手としての才能をあますところなく描きだした秀逸ルポルタージュ。
内容説明
女子野球の新時代に向けた新たな一歩。六大学野球に初めて実現した女性投手対決、小林千紘(明治大学)と竹本恵(東京大学)両選手の活躍を徹底取材。パイオニア精神と優れたスポーツ選手としての才能をあますところなく描き出した秀逸ルポルタージュ。
目次
はじめに―女子投手同士の登板。それは、パイオニア精神の激突でもあった
第1章 女子投手対決は大学野球に何をもたらした
第2章 小林千紘・明治大学体育会野球部という選択肢
第3章 竹本恵・東京大学運動会硬式野球部という環境の中で
第4章 今後の女子高校野球の現実と期待
エピローグ―二人の踏み出した一歩の大きさを噛みしめながら
著者等紹介
手束仁[テズカジン]
愛知県出身。半田高校→国学院大学卒。大映、JAVANなどで映画やビデオなど映像の営業、宣伝販促を経て、編集プロダクション(株)全通企画勤務。日常は、実用書や一般書籍の企画・編集制作に携わる。野球に限らず、スポーツ観戦は徹底した現場主義で、野球は高校野球を中心に年間150試合前後観戦する。週末はどこかの球場やグラウンドに姿を現す。バレーボール、ラグビー、サッカーなどにも常時観戦の守備範囲としている。スポーツを通じて、その背景にある社会文化を追求することをテーマとしている
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感想・レビュー
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渡辺 にゃん太郎
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明治に一場(元楽天)、東大に松家(元横浜)がいた2002年、プロや大学に女子だけで野球をする環境はなく、高卒から硬式野球を続けるには男子に混じる方法しかなかった。残念ながら現在、女子投手2人の名を野球界で聞くことはないが、名前だけ出た川保麻弥(埼玉栄)は女子プロ野球チーム・埼玉アストライアの監督として選手を指導している。しかし女子野球は未だ発展途上だ。女子にはそれ特有の野球があると思うが、男子顔負けの力強い野球も期待してしまう。なぜなら2002年に難しいと言われた女子野球の環境が今こうしてあるからだ。2015/04/22