出版社内容情報
日本語・中国語・朝鮮語・ドイツ語・フランス語・英語といった諸言語を比較し、そこから「差異の類型化」を導き出すという論文集。第1~9章の個別研究に対して、第10章は総括として批判的な論文になっています。
目次
第1章 使動法論議再考
第2章 使役と受益のはざまで―与格使役構文の普遍性
第3章 慣用句の使役表現に関する一考察
第4章 英語使役交替管見
第5章 身体への行為と結果構文―英語とドイツ語を比較して
第6章 中国語における使役と受益―比較方言文法の観点から
第7章 動作主句の随意性と受動文の類型
第8章 ロマンス語使役構文における不定法動詞の位置
第9章 条件文における言語の経済性
第10章 ヴォイスと事象のパズル―言語学者の好きな問題?
著者等紹介
鷲尾龍一[ワシオリュウイチ]
1956年、神奈川県生まれ。研究分野:言語学(東西諸言語の比較研究)。研究歴:ソウル大学客員研究教授、高麗大学招請教授などを経て、1999年より筑波大学(現代語・現代文化学系)教授。博士(言語学)
黒田享[クロダススム]
1968年、東京都生まれ。研究分野:言語学(ヨーロッパ諸言語研究、対照言語学)。研究歴:筑波大学(現代語・現代文化学系)講師を経て2000年より助教授。オーボアカデミー大学客員教授(2000‐2001年)。博士(文学)
伊藤真[イトウマコト]
1956年、東京都生まれ。研究分野:ドイツ語語彙論(特に、造語論・慣用句論)。研究歴:福岡大学人文学部、筑波大学(現代語・現代文化学系)講師、マンハイムドイツ語研究所客員研究員を経て、1998年より筑波大学(現代語・現代文化学系)助教授。文学修士
加賀信広[カガノブヒロ]
1958年、山形県生まれ。研究分野:英語学、言語学(生成統語論)。研究歴:群馬大学、筑波大学講師を経て、1999年より筑波大学(現代語・現代文化学系)助教授。文学修士
大矢俊明[オオヤトシアキ]
1960年、宮城県生まれ。研究分野:ドイツ語学、言語学。研究歴:大阪府立大学助手、講師などを経て、1999年より筑波大学(現代語・現代文化学系)助教授。文学修士
佐々木勲人[ササキヨシヒト]
1965年、東京都生まれ。研究分野:中国語学(文法論、方言文法研究、日中対照研究)。研究歴:1993年より筑波大学(現代語・現代文化学系)講師。北京大学客員研究員(2000~2001年)文学修士
田中裕司[タナカユウジ]
1966年、東京都生まれ。研究分野:言語学(統語構造と談話機能の関係)。研究歴:1998年より筑波大学(現代語・現代文化学系)助手。ペンシルヴァニア大学客員研究員(2001年)。修士(言語学)
中本武志[ナカモトタケシ]
1965年、山口県生まれ。研究分野:ブランス語、ロマンス語学。研究歴:1997年より筑波大学(現代語・現代文化学系)講師。Mai^trise en traduction、修士(文学)
吉田和史[ヨシダタカシ]
1968年、福岡県生まれ。研究分野:英語学。研究歴:1997年より筑波大学(現代語、現代文化学系)助手。修士(言語学)
岡本順治[オカモトジュンジ]
1954年、東京都生まれ。研究分野:言語学(認知意味論、ドイツ語学)。修士(文学)。研究歴:信州大学教養学部、筑波大学(現代語、現代文化学系)助教授を経て、1998年より東京都立大学(人文学部独文学科)助教授
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