太陽通り―ゾンネンアレー

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784384012606
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

ミヒャエル・クッピシュは15歳の男の子。太陽通り(ゾンネンアレー)で「ベルリンの壁」の近くに住んでいる。ゾンネンアレーは、西ベルリンから長く続く道で、最後の六十メートルだけが東ベルリンにある。あとちょっとで西側に住めたのに、とミヒャは思う。ローリング・ストーンズは「禁止」、外国に行くことも「禁止」、初めてもらったラブレターだって、国境地帯に飛んでいって、拾うことさえできやしない!これはまだ東西ドイツがあった頃のお話。ミヒャと、彼をとりまくおかしな人々による「ベルリンの壁コメディー」。

著者等紹介

ブルスィヒ,トーマス[ブルスィヒ,トーマス][Brussig,Thomas]
1965年生まれ。ベルリン出身、東ベルリンで育つ。高校卒業後博物館守衛など様々な職についた後、社会学と演劇学を学ぶ。1991年Wasserfarben(未邦訳)でデビュー。1995年に発表したHelden wiewir(未邦訳)がベストセラーとなり、各国語に翻訳されたほか、舞台化、映画化もされた。『太陽通り―ゾンネンアレー』、Am k¨urzeren Ende der Sonnenallee(1999年)は第三作目の小説。同時に映画も上映され大ヒットした。最新作は『ピッチサイドの男』(原題:Leben bis M¨anner 2002年三修社刊)。ベルリン在住

浅井晶子[アサイショウコ]
1973年生まれ。京都大学人間環境学研究科博士後期課程在学中。現在、ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程留学中。フンボルト大学日本学科助手
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

31
太陽通りという素敵な名前のストリート、その端っこだけがあのベルリンの壁にぶった切られて東側。壁に阻まれた向こう側に住む少年達の青春物語。とはいえ陰鬱なものではなくて、ドタバタとしたポンコツっぷりを繰り広げてくれる多くの登場人物とユニークなエピソードのおかげで、いびつな管理体制を大いなるパロディとして笑い飛ばせる明るさがある。思春期特有のほろ苦さと不器用さは万国共通。だけど、やっぱり独特な壁のあちら側の世界と相まった閉塞感を吹き飛ばす爽快さ。いや、スラップスティック劇に近いかな。軽い読み物としてはOK。2017/11/04

MaRuTaTSu

1
「起こったことをそのまま取っておきたいと本当に思うのなら、思い出に浸ってはならない。人間の思い出はあまりにも心地がよすぎて、過ぎ去ったものをただ留めておくだけではすまない。思い出は、見かけとは正反対のものだ。思い出にはもっともっと多くのことができる。思い出は、過去との和解という奇跡を粘り強く実現する。過去と和解すれば、どんな恨みも憤りも消え去り、かつては鋭く、身を切るように感じられたものすべての上に、ノスタルジーという柔らかなベールがかけられる。幸福な人間の記憶力は悪く、思い出は豊かだ。」2017/06/18

putisiyante

1
ドイツの壁のお話。ドイツ人ではないので到底理解は出来ないが、笑いもあり一読の価値はある。2010/08/07

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