出版社内容情報
愛弟子が「ベルリンの壁」で逃亡者を射殺した…。壁の崩壊がチームにもたらした悪夢とは? 現代ドイツを証言する、熱血サッカー監督のモノローグ。旧東独出身の作者が描く、サッカーに生きる男達の物語。
内容説明
愛弟子がベルリンの壁で逃亡者を射殺した…。壁崩壊後のチームの運命は?舞台は旧東独の片田舎。現代ドイツを証言する、あるサッカー監督のモノローグ。東独出身の作家、トーマス・ブルスィヒによる、21世紀のドイツ文学。
著者等紹介
ブルスィヒ,トーマス[ブルスィヒ,トーマス][Brussig,Thomas]
1965年生まれ。ベルリン出身、東部で育つ。社会学と演劇学を学び、1991年Wasserfarbenでデビュー。第3作目のAm k¨urzeren Ende der Sonnenalleeがベストセラーになり、同時に映画も上映されヒットした。ベルリン在住
粂川麻里生[クメカワマリオ]
1962年栃木県生まれ。「ワールドボクシング」誌記者を経て、慶応義塾大学大学院博士課程満期退学(独文学)。現在上智大学専任講師。研究領域はドイツ現代思想とスポーツ文芸
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taskun
1
サッカー、東独、壁崩壊。一人芝居用独白。人生はサッカーとともにある。芝居あったら見てみたい。でも女だってサッカー分かるよとは云いたいぞ。2010/11/17
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
0
「サッカーとは関係なしに、この本は真理を突いている」なんて空々しいことは言うまい。これはサッカーバカだけが語れる真理だ。だから、サッカーがわからない人は、読まなくて差し支えない。他にいい本はたくさんあるのだから。・・・そう言って、この本を自分たちだけの愉しみに囲んでしまおうと思う。 ドイツ人にとって、サッカーの文脈における英国人は、マジック・マジャールは、バルカンの連中は、かくも忌まわしい存在だったのだな。なるほど、よくわかった。2021/03/04
小倉あずき
0
『素晴らしいアメリカ野球』を読んだ身としては「アメリカ人は野球を説明できない」という独白に膝を打つしかなかった。でも、アメリカで一番人気があるのはアメフトだと思う。2021/02/14