出版社内容情報
トーマス・マンの兄、ハインリヒ・マンによる長編小説。陽気で情熱的、音楽好きで浮気っぽく、「自由」という言葉に過剰なまでに反応してしまう、そんなイタリア人を19世紀末の小さな町を舞台に描いています。本邦初訳
内容説明
19世紀末の小さな町を舞台に陽気で情熱的、音楽好きで浮気っぽく、「自由」という言葉に過剰なまでに反応してしまう…そんなイタリア人を生き生きと描く。
著者等紹介
マン,ハインリヒ[マン,ハインリヒ][Mann,Heinrich]
1871‐1950。トーマス・マンの兄。初期には唯美主義的作風で知られたが、その後政治参加を唱え、『臣下』など帝政批判を主題とする小説を書き、ワイマール共和国では指導的知識人の一人と目された。ナチスの政権奪取とともにフランスに亡命、抵抗運動のリーダーとなり、かたわら代表作『アンリ四世の青春』、『アンリ四世の完成』を執筆。アメリカに再亡命して生涯を終えた
山口裕[ヤマグチユタカ]
京都大学名誉教授。文学博士。現在、広島経済大学教授
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