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内容説明
この本のなかで、著者は歴史を経糸に、地域的多様性を緯糸にしてインドネシアという一枚の織物を織り上げようとしている。たとえ2000年前のインドネシアのことを書いていても、つねに現代のインドネシア社会の動きに感心を持ち、インターネットを毎日開いて新聞を読んでいる。この本のなかにインドネシアの最近の動向をできるかぎり取り込もうと努めている。
目次
第1章 今日の生活に生きる歴史の積み重ね
第2章 多様なインドネシア語の世界
第3章 国家と宗教の間の複雑で微妙な関係
第4章 身にまとう華やかな伝統と現代
第5章 住まいに見る「多様性のなかの統一」
第6章 現代に生きるジャワの民族芸能
第7章 巨石墓とともに暮らすスンバ人
第8章 地方に広がるポップな都市文化
第9章 テレビに映る激動の時代と社会
第10章 インドネシアをもっと深く知るためのブックガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りすてん
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3月のジャカルタ滞在でこの国の中間層といわれる人たちの成長パワーを感じたけれど、90年代の経済危機の時に経済格差の不満が宗教対立、民族対立へと進んだように、今後も経済が停滞すると社会情勢も不安定になる危険が大きいのかなぁと不安にある2013/04/08
ゆらゆら
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入門編としては丁度いいと思われる。問題はちょっと古いということだ。十年前に発行された事実を踏まえて読むべき。恐らく当時と現在ではかなり変化していることだろう。2010/10/15
エリック
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インドネシアの国是は「多様性のなかの統一」。その多様な文化は、各地の精霊信仰を基礎に、古来からのインド文化の流入、近世以降のオランダ、ポルトガルによる支配を経て変容、そして深化した。筆者が滞在したスンバは、家の前に墓があり、洗濯物が干してあったりするそう。縄文人も墓と生活空間を分離しなかったと別の本で読んだので、わくわくする。方々にみられるシャーマニズムやトランスを伴う芸能の記述に興味を持ったが、註や参考文献がないため、関心を持った分野に更に深くアクセスすることができない。2018/03/23
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