内容説明
胃袋から頭へ、頭から胃袋へといった回路をへて、さらに意味が複雑になるのが飲食という行為なのかもしれない。飲食という行為に表れる複雑な文化性を楽しく考察する。
目次
はじめに 胃袋と頭は仲がいい?
1章 料理は変えられても、食べ方はそう変えられない―時間を食べる、空間を食べる
2章 食卓での分配と共有を考える―どうやって人と食べるか
3章 食卓にアルコール飲料は欠かせない―食べながら飲むか、飲みながら食べるか
4章 日本人は飲食をどう表現してきたか―飲食をめぐる“想像力”=“創造力”のあり方
5章 西欧の人々が飲食をどうとらえてきたか―飲食をめぐる想像力が創造力になっていく過程
6章 味覚は裏切らない―身体に刻まれた味の記憶
7章 鱧の皮ではブイヤベースは作れない―土地のイメージと結びつく飲食
著者等紹介
福田育弘[フクダイクヒロ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教育学部複合文化学科教授。1955年名古屋生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士後期課程中退。1985年から88年まで、フランス政府給費留学生としてパリ第3大学博士課程に留学。1991年流通経済大学専任講師、1993年同助教授を経て、1995年早稲田大学教育学部専任講師、1996年同助教授、2002年より同教授。その間、2000‐2001年に南仏のエックス・アン・プロヴァンス大学で在外研究。専門は、複合文化学(とくにポストコロニアルの文化と文学、飲食表象論)、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶坊主
Tomomi Hori