内容説明
暴力、ディスクール、そして越えられない過去へ。新鋭作家の話題作。ジャーナリストを目指すカーティアは、あるテロリストの死を報じる記事に目をとめた。それは、かつて自分のベビーシッターをしていたイェッテであった。カーティアは、この思いがけない「対面」から、イェッテの過去をたどり、何も言わずに死んだイェッテと対決し、永遠に追いつくことのできない世代の差をあきらかにしていく。
著者等紹介
中島裕昭[ナカジマヒロアキ]
1957年生まれ。早稲田大学大学院博士前期課程修了。1987年から1988年にかけて、東ベルリンのフンボルト大学演劇科に留学。専門は、現代ドイツ語演劇、現代ドイツ文学。現在、東京学芸大学助教授
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