内容説明
50年代のアメリカ・ペンシルヴァニアで幸せな少女時代を送っていた私と兄のクリス。そして、双子の弟と妹。ところが、突然の不幸が私たち一家を襲った。交通事故で私たちは最愛のパパを失ってしまい、その日を境に兄弟の運命は一変する。着の身着のまま、母の実家のヴァージニアに向けて出発するが、過去の過ちで勘当されていた母のために私たちは実家の屋根裏部屋に閉じこめられてしまう。『オードリナ』の著者が贈る4部作シリーズの第1弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さわき
0
母親に育児放棄された四人兄妹の物語。屋根裏部屋に閉じ込められて、上の兄妹が下の双子の父親代わり・母親代わりになっていく様子や、辛い生活の中にもささやかな幸せを見出そうと生きる姿が眩しかった。話中で兄妹は1回だけ一線を越えるんだけど、それ自体は事故みたいな感じ。海外の兄妹はもともと名前で呼び合ったりしてて、あんまり『兄妹感』がない気がするな。でも血がつながった本当の兄妹ものは希少なので萌を滾らせながら読みました。美味。2012/03/31
月
0
本棚から。3、4回目の再読。2018/05/21