内容説明
本書に収録された作品は、1947年から52年にかけての5年間、つまりJ・D・マクドナルドがパルプ・マガジンに次から次へと作品を寄稿していた時期のものである。しかも、「目的は読者に楽しんでもらい、喜んでもらい、さらには、これらの作品が書かれたときと、現代とが変わっていないことを示すことにある」という著者自らが厳選し、見事に現代に甦らせた。クイズ狂の男が企む妻殺しの完全犯罪を描いた表題作「死のクロスワード・パズル」を含む珠玉の5編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒猫
11
出張先のブックオフで購入。題名につられて。短編傑作集だし読みやすい。「保険調査員の休暇」、表題作、「ミランダ」、「ノット・ライン・オブ・デューティ」、「望遠レンズの女」の五編。ノット〜が120ページもあり、これが一番面白かった。軍の友人の不名誉な死(酔っ払って私的に船を出し船から落ちて溺死した)の謎に迫る話。ミランダは不思議な終わり方だったが好み。一筋縄ではいかない分かりにくさ。話のひねりが効きすぎて、説明もあまりないので自分できちんと話を咀嚼しないと、?で終わってしまう。2019/07/21
kanamori
2
☆☆☆表題作のほか「保険調査員の休暇」「ミランダ」「ノット・ライン・オブ・デューティ」「望遠レンズの女」を収録2017/10/08