出版社内容情報
本書は、自己形成について、「哲学的なめんどうな議論にはつき合えない」と考えながらも「ハウツウではちょっと信憑性が……」と考える人のための自己探求の案内書。
目次
序章 「自己形成」を支えるもの(自己という概念;言語のはたらき;人と社会の理論)
第1章 マネジメントにみる実践的学びと自己形成(ミドル・マネジメントの実際―経験的学びのモデルとして;マネジメント課題の形成プロセスに学ぶ;マネジメントとは何か)
第2章 自己形成をサポートする人文・社会科学の理論(マズローの発達論;パーソナリティに関する理論;組織と個人を取り持つ理論)
第3章 東洋的・日本的な思索に学ぶ(科学理論の性質;言語の性質;東洋と日本の哲学に見る言語感と自己概念)
第4章 現代社会と自己形成―私たちの社会的役割を考える(組織の中での自己形成;自己実現至上主義の克服;自己形成から社会形成へ)
著者等紹介
佐伯雅哉[サエキマサヤ]
1954年、大阪生まれ。1977年、大阪大学法学部卒業。都市銀行勤務を経て、1989年より、学校法人産業能率大学総合研究所に勤務。学生ならびに実務者に向けての経営管理教育に携わる。現在、経営管理研究所主席研究員、総合研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pleo555
0
ミドルマネジャーが遭遇するトップと現場とのはざまで、トップの考えを現場に分かるように言語化する過程で、自身の思いも含めどのように伝えるべきか。さまざな性格の部下に対する接し方伝え方などを考えることで、自己の育成にもつながるという話である。マネジメントを実践していく上で、役立つ理論として「マズロー発達理論」を取り上げ、人間の心理的な部分を理解ことが有効であることを示してる。言葉一つひとつの意味や哲学的な内容にも触れており、少し難関な部分もあるが、非常に参考なる内容である。2020/12/16