内容説明
本書では、VEの方法論を建設の設計および建設プロジェクト・マネジメントのプロセスに統合することに焦点をあてている。VEは、導入当初には不必要コストを低減するために活用された。しかしその後、VEを適用する目的は変化し、現在では、最適な意思決定を行うことがVE適用の目的として重視されている。本書では、VE実施手順の概要を解説し、500件以上のVEスタディの実施過程で開発されたフォーマットを紹介している。また、コスト・モデルとライフサイクル・コスティング・システムなどの技法も紹介している。さらに、VE実施手順にしたがって、VEスタディを行うためのガイドとしてワークブックもまとめてある。
目次
第1部 VEの実践的適用(VEの概要;プロジェクトの範囲と予算 ほか)
第2部 ケーススタディ(事務所建築;病院と職員宿舎 ほか)
第3部 VEワークブック(情報段階;機能段階 ほか)
付録(PM・CMのためのVEサービス(一般的な活動範囲)
用語解説 ほか)
著者等紹介
上野一郎[ウエノイチロウ]
1925年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。現在、(学)産業能率大学理事長。産能大学学長。(社)日本バリュー・エンジニアリング協会前会長
嘉納成男[カノウナルオ]
1947年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科・同大学院研究科卒業。早稲田大学理工学部助教授を経て、現在、同大学理工学部教授(建築学科)。工学博士。(社)日本建築学会理事
土屋裕[ツチヤヒロシ]
1934年生まれ。日本大学理工学部卒業。産能短期大学教授、産能大学総合研究所研究部長、バリュー・マネジメント研究所所長を経て、現在、産能短期大学名誉教授。東京理科大学講師。(社)日本バリュー・エンジニアリング協会常務理事。SAVEフェロー。CVS
中神芳夫[ナカガミヨシオ]
1937年生まれ。東京農工大学工学部卒業。産能短期大学教授を経て、現在、産能大学経営開発本部主幹研究員、産能大学兼任講師。(社)日本バリュー・エンジニアリング協会参与。CVS。技術士(経営工学)
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