内容説明
「現場を重視する」という美名のもとに、問題解決を下に下に降ろしてゆく現代日本の病巣は根深い。それはかつて、太平洋戦争において戦略の失敗を兵卒の戦闘力によってカバーしようとした愚行と酷似している。集団主義のもたらすこのような陥穽から脱皮し、新たな機能主義の復権なくして日本の活路はない。現場からの憂国の叫び。
目次
プロローグ 日本的問題解決の悲劇
第1章 現場主義を崩壊させるアメリカの変化
第2章 現場主義に勝算はない
第3章 現場主義の弊害
第4章 現場主義の下ではマス・メディアに無関心
第5章 現場主義が支える特異な政治と外交
エピローグ 明治から引きずっているシッポを切り離せ