内容説明
本書は真にM&Aの背景から、その導入の仕方、成功するための方策といったことについてケースを綿密に調査し分析してそのエッセンスを披露し、ヨーロッパを基軸として、M&Aがどのように展開されてきたかを経営戦略、会計、税務、法律、オペレーションといった各分野から幅広く、かつ要領よく紹介しており、1992年のEC市場統合との兼ね合いからも、わが国がヨーロッパに進出していく際に非常に有意義なガイドを明示してくれている。
目次
第1部 M&Aの動向と背景・成果(競争政策とテークオーバーの動向;買収と合併の背景;財務成果と被合併企業の特質)
第2部 企業評価のフレームワーク(戦略的分析;上場企業の評価;未上場企業に関する評価法)
第3部 税制・暖簾・雇用・年金などについて(M&Aに関わる税の適用状況;欧米の暖簾と企業結合に関する会計;雇用・年金・補償・買収交渉・資金などについて)
第4部 M&Aの成功と防衛(テークオーバーに対する防衛策;成功する買収と防衛策)
第5部 世界の主要工業国における規制(イギリスにおける合併に関する規制;イギリスにおける規制の発展;その他の主要工業国における合併規制)