内容説明
いよいよ90年代の幕が開き、21世紀の到来を10年後に控えたいま、世界の主要地域では、あらゆるレベルでのリストラクチャリングを通じた新しいダイナミックスが展開されている。本書は、著者アンゾフが前著「企業戦略論」出版より25年目にして、21世紀をふまえて戦略経営を全面的に見直し、改訂を加えるとともに、戦略実行編を増補して、再び世に送りだした「戦略経営」の指針の書である。
目次
第1部 戦略形成(企業における意思決定のしくみ;戦略的な意思決定のモデル;自社目的;自社目的の実践的なシステム;シナジーと能力プロフィール;戦略のコンセプト;多角化と国際化;競争分析;ポートフォリオ分析;ポートフォリオの選択と競争戦略;戦略の用途)
第2部 戦略実行(企業家能力の必要性;ゼネラル・マネージャー・グループの能力を診断する;戦略的な位置づけの転換;競争行動と企業家行動の共存を保証する;変革への抵抗;非連続な変革を管理する4つのアプローチ;変革を管理するアコーデオン方式;戦略行動の概観)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
6
学生時代からアンゾフの本はよく読んでいて、経営戦略論の始祖みたいな感じでした。アンゾフには「企業戦略論」、「戦略経営論」、とこの本、さらには「戦略経営の実践原理」と4冊の本が邦訳されています。この本がやはり「企業戦略論」を発展させたものでこの著者の言いたいことが明確に語られている気がします。経営戦略論について書き物をするときにはいつも読みなおしています。2014/05/21
Yohei
1
★★★☆☆ポートフォーリオ戦略における成長ベクトルの構成要素として製品、使命の現在、未来の4象限(市場浸透、製品開発、市場開発、多角化)に分け、なかでも多角化は技術ニーズ、市場ニーズ、技術・市場非関連コングロマリットとして定義している。この境界から自社の製品開発の位置づけが分かる。一方で多角化における問題点として、戦略的な多角化は、トリガー・シグナルがなければ、大半のマネージャーは管理的・日常業務的な意思決定に集中する。との記述は戦略的意思決定をマネージャーグループにさせることの難しさをよく表している。2011/08/21
ken
1
流し読んだけど、なかなかまだ難しいかも。2010/04/16
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- 和書
- ヒマラヤンブルー