出版社内容情報
X理論・Y理論が詳述されているマグレガーの代表作。命令や統制による経営ではなく、統合と自己統制による経営を提唱。そのための人事制度、管理者の育成などにおける具体的方策も提示した名著。●著者まえがき/第一部 経営に関する理論的考察/第一章 経営者と科学的知識/第二章 人の使い方・動かし方/第三章 X理論=命令統制に関する伝統的見解/第四章 Y理論=従業員個々人の目標と企業目標との統合/第二部 Y理論の実際/第五章 統合と自己統制による経営/第六章 業績評定に対する一批判/第七章 給与と昇進の管理/第八章 スキャンロン・プラン/第九章 参加とは/第一〇章 経営環境/第一一章 スタフ・ライン関係/第一二章 スタフとラインの協力関係を強化するには/第三部 管理者の育成/第一三章 リーダーシップの分析/第一四章 管理者の育成/第一五章 教室での管理技法の習得/第一六章 管理者のチーム/結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
8
結構古いのですが、経営学の教科書には必ずと言っていいくらいこのX理論、Y理論というのが出てきます。最近は様々な人事管理の理論が出てきていますがいまだもってこの理論が結構幅を利かせているようです。管理職の方は一度は目を通しておいたほうがいいと感じます。2013/09/21
ハパナ
5
1960年が初版で、労働者のモチベーションに関する内容です。社会が全体的に豊かになり、また、この時点で単純労働が機械にとって変わられて久しく、企業やその労働者に求められる成果が高度化していく。その中で継続的かつ効果的な労使関係を作り上げるにあたって、どの様なポイントが重要なのか。労働者に対して報酬が経済的のみのX理論に加え、自己実現の欲求を満たすY理論への移行の必要性を説明してあります。この本を読んで、昔TEDトークで見たイタイ・タルガム氏のプレゼンを思い出した。2016/08/31
ペールエール
3
行政学を学ぶ上でも著名な筆者。 企業を組織として機械的に見るだけでなく、それを構成する人間に視点を置いた行動学的な考え方も重要だと思う。2013/10/13
kuma-kichi
2
X理論、Y理論については、東洋思想のほうでも、性善説、性悪説といった考え方が あり、わりと馴染み深い考え方ではありますが、その思想を経営や組織の考え方にまで 発展させており、とても興味深く読むことができます。 内容としては、Y理論そのものも面白いのですが、それだけではありません。 企業内における上下関係、管理職のありかた、さらにはスタッフとラインの関係についても しっかりと章を割いて議論されており、読みながら「なるほど!」と思うことしきりです。 中堅以上の方には是非読んでいただきたい一冊です2012/01/05
Uzundk
1
XY理論、経営に関する理論の転機の話。ドラッカーがトップマネジメント、経営者層がどのように仕事をすべきか「我々の事業はいったい何だ」と問うている時に、著者は組織の内部も同様に我々の部門が果たすべき役割はいったい何か、人事的な側面に重きを置いて考えていたのだと解釈した。それが専制的、伝統的統治のX理論で、実際にそれが経営戦略として上等とは言えないと25年間の研究からY理論というベースを立ち上げた。詳細はともかく、骨子は今でもこのままだと思う。視点も事例もミドル層に近くとても参考になった。2014/08/22
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