内容説明
サトウキビのしぼりカスを燃料に走るシュガートレイン、現役で走る満鉄時代の蒸気機関車、周囲に防弾板を施した装甲列車…。広大な砂漠、対岸の見えない大河、鬱蒼と繁ったジャングル、険しい山岳横断…。隣の席に座った子ども、列車に乗り込んでくる物売り、酒好きの鉄道警察官…。アジア15カ国をめぐる鉄道探索の楽しみ。
目次
第1章 アジアの鉄道の魅力
第2章 サトウキビ列車の甘い煙に誘われて―インドネシア
第3章 森林鉄道でご来光を拝みに―台湾
第4章 近くて遠い国にSLを探す―北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国
第5章 列車に乗って海外へ行こう!―大韓民国
第6章 北の蒸気機関車、南の路面電車―中華人民共和国
第7章 アジアン・ラテンの新旧鉄道乗りくらべ―フィリピン
第8章 マレー半島縦断2000キロ―タイ、マレーシア、シンガポール
第9章 ニュースに映った蒸気機関車に会いに行く―ミャンマー
第10章 装甲列車に乗りたい!―ベトナムとカンボジア
第11章 未来の国際列車予定ルート?を辿る―タイとラオス
第12章 ラジャスタン発デリー行き、24時間各駅停車の旅―インド
第13章 大河に別たれた鉄路を行く―バングラデシュ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
383
本書が出版されたのは1998年。巻末の略歴を見ると、著者の高橋敏昭氏は電気工事会社勤務とあり、休暇の度にアジア各地に出かけ、この鉄道紀行を書いたらしい。その努力と拘泥、そして徹底性には敬服。それにしても、この頃はまだアジア各地にあんなにSLが現役で走ってたのだなあということ。ただただ羨望の極み。SLに乗ろうと思うなら、今ではむしろ保存鉄道の多いヨーロッパに行かないとならないだろう。また、北朝鮮、ミャンマー、バングラデシュにいたるまで鉄道のあるアジアのほぼ全域を網羅しているのも凄くもあり、羨ましくもある。2021/08/10
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