内容説明
1987年、ライダーたちは、極東の地日本から、これから始まる全15戦に及ぶ激しい戦いのスタートを切った。鈴鹿でのグランプリ開催は22年振りのことであり、グランプリはまた新しい時代を迎えようとしていた。舞台をヨーロッパに移したのは4月の下旬、GPサーカスの面々は本格的なグランプリシーズンを情熱の国スペインで迎えたのである。そして、この4月から9月まで、彼等は短いユーラシア大陸のレースシーズンを追いかけるように、次々とレースを消化して行った。9月の下旬、再び舞台は移され、サーカスの面々は決戦の場ブラジルへと向かった。すべてのタイトルをここで決めた彼等は、最終戦の舞台アルゼンチンへと駒を進めたが、ここでは多くの失望を味わうことにもなった。ともあれ、1987年のすべてのレースは消化され、いつの年もそうであるように、多くのドラマがそこから生まれたのである。
目次
戦士たちに休息は許されない
記憶に閉じ込められた熱情の嵐
めくるめく戦いのドラマ
主役たちの素顔
最新鋭ウェポン
再び戦いの場に
記録の中のグランプリ