内容説明
筆者は、建設省に奉職し、災害検査官として20年近く携わってきた経験から、災害地と地名の関係を克明に調査し、先人がその土地の履歴を地名にしていること、1000年も前の「和名抄」の地名がいまだに存続していて地形のクセを表わしていることなどを知り、地名と地形や災害とのかかわりについての研究に取り組んできた。本書は、その成果をとりまとめたものであり、一般の人々にとっては、河川氾濫地や崩くずれの起こりそうな地名を知り、マイホームの土地選定の際の重要な参考資料として、また、河川災害や土砂災害から身を守るなど、その土地での住まい方、災害時の身の処し方の参考資料として大いに役立つものと思われる。
目次
1 災害と地名
2 地形と災害について
3 昔の災害記録
4 洪水氾濫区域内の建物
5 洪水氾濫区域内の地名
6 崩壊に関する地名(土石流;崖くずれ;崖くずれ・地すべり災害一覧表;崖くずれ防止工事;その他の地名)