内容説明
社会資本を支える土木構造物のなかで、なぜ鉄道線路だけが当初から守りの保線集団を抱えなければならないのか。道路、鉄道、港、空港、ダムなど地図に載る仕事を誇りとする土木屋のなかで、三K(キケン、キタナイ、キツイ)職場と言われた保線集団の誇りは何か、なぜ高いモラルが維持できているのかが本書のメインテーマです。
目次
第1章 東海道新幹線の世界的評価―鉄道斜陽論をのりこえて
第2章 鉄道と保線
第3章 超高速鉄道の設計―求められる技術の大躍進
第4章 悪戦苦闘の一三か月―東京~大阪間三時間一〇分達成まで
第5章 若返り大作戦―半日運休、苦渋の決断
第6章 道床更換機械化の歩み―世界一の作業システムを実現
第7章 世界最高の乗り心地をめざして―不利な条件を次々に克服
第8章 列車の安全と保守作業員の安全を守るしくみ―世界最高の安全、安定輸送を実現
著者等紹介
仁杉巖[ニスギイワオ]
昭和13年東京帝国大学工学部土木工学科卒業。昭和53年土木学会会長。昭和54年日本鉄道建設公団総裁。昭和58年日本国有鉄道総裁。平成元年西武鉄道株式会社代表取締役社長。現職、極東鋼弦コンクリート振興株式会社取締役最高顧問
深澤義朗[フカサワヨシロウ]
昭和27年東京大学工学部土木工学科卒業。昭和40年日本国有鉄道新幹線支社保線課長。昭和44年日本国有鉄道新幹線支社監察役。昭和46年日本国有鉄道新幹線総局施設部長。昭和51年日本国有鉄道新幹線総局次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryosuke Yamazaki