内容説明
本書では、鉄筋コンクリート橋の設計計算のやり方を覚えようとする人達に、すぐに役立つよう手計算を前提とした設計計算例を示した。本書をまとめるに際して、筆者らが特に留意した点は以下のとおりである。(1)現在我が国で用いられている鉄筋コンクリート橋は、床版橋が一般的であることから、この形式における充実床版と中空床版を対象とするとともに、採用は少なくなっているものの基本的な形式であるT桁橋を勉学的な意味から取り扱うことにした。(2)設計基準である『道路橋示方書3コンクリート橋編』および『コンクリート標準示方書』(土木学会)の正しい適用方法を、実例について具体的に示した。(3)橋梁各部の設計断面力の求め方、断面諸値の決定および構造細目や付属施設の考え方に至る一連の設計手順について、順を追って記した。
目次
1章 設計一般
2章 鉄筋コンクリート床版橋の設計計算例
3章 鉄筋コンクリート単純中空床版橋の設計計算例
4章 鉄筋コンクリート3径間連続中空床版橋の設計計算例
5章 鉄筋コンクリートT桁橋の設計計算例
6章 支承等付属物の設計