内容説明
本書は、黎明期の英国鉄道技術の発展を、鉄道建設、トンネル掘削、架橋等の土木技術を中心として述べたものである。これら英国鉄道技術の発展をもたらした中心の人物は、スチーブンソン父子、ブルネル父子等の偉大な技師たちであるが、本書はこれらの人々について伝記的に詳しく述べて、その人柄までも浮き彫りにする一方、初期の鉄道や橋梁が建設された当時の社会や文化等にも触れている。本書は英国の土木技術、いな世界の近代土木技術の源流を教えるものともいうことが出来る。
目次
第1部 ロバート・スティーヴンソンとその周辺(ロバートの生い立ちと父ジョージのこと;リヴァプール・マンチェスター鉄道の開業;ロンドン・バーミンガム鉄道の主要工事;鉄道王ハドソンと鉄道狂時代)
第2部 イザムバード・キングダム・ブルネルとその周辺(父マーク・ブルネルのこと;グレイト・ウェスタン鉄道の誕生;初期鉄道技術の試行錯誤;一代の傑作ロイヤル・アルバート橋;巨船グレイト・イースタン号)