内容説明
ハエ・カ・ゴキブリなどがこれ程強くなったのは、殺虫剤による「小進化」だった。今、その秘密が解き明かされる。
目次
第1章 シラミを求めて三千里
第2章 殺虫剤による昆虫の進化
第3章 ハエに起きた異変
第4章 農薬を克服したコガタアカイエカ
第5章 都市化とチカイエカ
第6章 ゴキブリ王国
第7章 テントウムシの善玉と悪玉
第8章 カメノコハムシの魅力
第9章 進化と害虫化と益虫の利用
第10章 不快害虫の誕生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒコ。
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農薬によって人為淘汰されて耐性系統は残り繁栄するという皮肉な話2013/03/05
チュウくん★
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太古の時代には、環境の変化も生物の進化も百万年、一千万年単位でゆるやかに進行していたが、現代に近づくほど進化のスピードが早くなってきたという。人類が殺虫剤を開発すると、殺虫剤に強い系統が出現してきた。抵抗性系統は、わずか数年で形成される。これを、『人工的進化』とすれば、類例のないスピード進化である。この人類が、絡んだために起きた『小進化』や『害虫化』を中心に書かれている。読み終わったら、自分の身の周りにいる虫を少し違った視点で見るようになった。2011/01/06