大正の探偵小説―涙香・春浪から乱歩・英治まで

大正の探偵小説―涙香・春浪から乱歩・英治まで

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  • サイズ B6判/ページ数 412,/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784380912139
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

日本推理小説の源流、大正期の探偵小説を視座とした画期的労作。

目次

第1部 大正以前
第2部 大正前期(三津木春影の業績;「ジゴマ」映画の輸入;「奇中奇談幽霊塔」の映画;既成作家の活動;新進・小原柳巷、その他;「探偵実話」の転向;岡本綺堂の「半七捕物帳」;松居松葉の「悪人手形帳」;谷崎潤一郎の探偵小説;芥川龍之介の怪奇趣味;佐藤春夫の業績)
第3部 大正後期(「新青年」の創刊;「新青年」の展開;大正期の翻訳探偵叢書;松本泰と専門雑誌の輩出;江戸川乱歩の出現と探偵文壇の成立)
第4部 大正以後(涙香に還る)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K.H.

5
タイトルの通り、大正時代の探偵小説の歴史を紹介。この時代のものはほとんど英仏米の作品の翻訳・翻案で、今日の“ミステリ”のようにある程度固まったジャンルではなく、いわゆる冒険小説なども含まれていたようだ。また、実際の事件に取材した「探偵実話」も人気を博していたという。制約もある中でこれだけの資料を博捜している著者の情熱に感心する。ただ、小説のあらすじ紹介があまり上手ではない気が。読みたいと思う作品があまり見つからなかったのは、その内容が実際につまらないのか、あるいはいくばくかは著者の責に帰するのか…。2022/06/21

紅藍

0
涙香→乱歩で済まされない探偵小説の発展の歴史。あらすじにページを割いているのは、既に入手が難しい作品も多いのでありがたくもあるが探偵小説史の概観としては冗長になりがち。2016/11/12

てまり

0
淡々と事実を語っている印象。資料としては貴重なんでしょうが、ちょっと読みにくいかな。特にあらすじ連発はきつかったけど、暇な折りにちょっとずつ読んだら最高かもしれない。2011/06/06

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