感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
7
朝日新聞は「(著者)吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」と発表した。したがってこの本は、ノンフクションから、フィクションにカテゴリーが替わってしまった。アメリカ議会や国連までもが信じた吉田氏の証言は虚言だったのだ。2014/08/11
Hitoshi Hirata
1
従軍慰安婦問題に誤った油を注いでしまった本書だが、よほどこの分野の史実に詳しいか内容を疑って読まない限り、これをフィクションであると見抜くことは難しいのではないか。 時系列にも違和感なく、風景や状況の描写も詳細で、その場に実際にいなくてけここまで書けるものなのかと思う。 感情をほとんど表さない文章なので、なおさら真に迫るものがある。 しかしフィクションだとわかってしまうと、もはやただのレイプ小説にしか見えないのが何とも... 銃剣で脅して女性を連行して、上官に差し出す前におこぼれにあずかるくだりとか。2015/03/19
田中峰和
1
朝日新聞社の社長退任にまでつながった吉田調書の元ネタ本。アマゾンで入手できないそうだが、図書館だと問題なく借りられる。ウィキペディアでも著者の吉田清治は批判的に書かれている。ルポ風に書かれているので予備知識がなければ、史実のように感じてしまう。感情的な表現が全くないので余計に恐ろしい。アフリカ大陸で実際にあった奴隷狩りを想像してしまう。これだけの悪業が実際に行われていれば、吉田調書の前に、韓国の被害者たちは何らかの発表をするはず。前半3分の2が男性の強制徴用、後半3分の1が慰安婦狩り。偽書と思いたい。2014/11/26
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- 和書
- わが子がみえますか