愉しみながら死んでいく―思考停止をもたらすテレビの恐怖

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愉しみながら死んでいく―思考停止をもたらすテレビの恐怖

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784380140051
  • NDC分類 699.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「では……次に……」
深刻なニュースも、ゴシップネタも同列に「愉しい」ものにしてしまうTVが思考力を奪う! わたしたちは1984年に注目してきた。その年が来ても、予言は実現しなかったので、思案していたアメリカ人は自分たちをたたえた。自由民主主義の根は伸びなくなっていた。脅威が存在していた場所には、オーウェルの描いた悪夢は訪れていなかった。

 しかし、オーウェルの暗い予言とならんで、わずかに年代が古く、わずかに知名度が低いが、同じように恐ろしい別の予言があった。ハクスリーの『すばらしい新世界』。

 オーウェルは外部からの抑圧によって支配されることを予言した。だがハクスリーの予言には、人間の自立や成長や歴史を奪うビッグ・ブラザーはいない。その予言によると、人間は抑圧を愛するようになり、人間の考える能力を取り戻させることのない科学技術をあがめるようになる。

 『一九八四年』に登場する人間は苦しみによって制御されているが、『すばらしい新世界』に登場する人間は愉しみによって制御されている。オーウェルはわたしたちが嫌いなものがわたしたちを破棄することを恐れた。ハクスリーはわたしたちが好きなものがわたしたちを破棄することを恐れた。

 本書は、オーウェルではなく、ハクスリーが正しかった可能性についての本である。(ニール・ポストマン)

◇第?部

第1章  情報媒体は譬えである
第2章  認識機能としての情報媒体
第3章  活字印刷の国アメリカ
第4章  活版印刷の精神
第5章  いない、いない、バアの世界
◇第2部

第6章  ショービジネスの時代
第7章  「さて……次に」
第8章  ショー・ビジネスとしての宗教
第9章  手を伸ばそう、誰かを選ぼう
第10章  愉しい教育?
第11章  ハクスリーの警告

ニール・ポストマン[ニール ポストマン]
著・文・その他

今井 幹晴[イマイ ミキハル]
翻訳

内容説明

「では…次に」深刻なニュースも、ゴシップネタも同列に「愉しい」ものにしてしまうTVは視聴者の思考力をどう変えたか!?

目次

第1部(情報媒体は譬えである;認識機能としての情報媒体;活版印刷の国アメリカ;活版印刷の精神;いない、いない、ばあの世界)
第2部(ショー・ビジネスの時代;「では…次に」;ショー・ビジネスとしての宗教;「手を伸ばそう、誰かを選ぼう」;愉しい教育?;ハクスリーの警告)

著者等紹介

ポストマン,ニール[ポストマン,ニール] [Postman,Neil]
1931~2003。ニューヨーク生まれ。1955年コロンビア大学で教育修士号、58年に教育博士号取得。59年からNCU(ニューヨーク大学)に就任。71年メディア・エコロジーの講座を設置。教育学部唯一の大学教授

今井幹晴[イマイミキハル]
法政大学文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魂の叫び

9
初めて借りて読みました。その中で「テレビによる情報は「偽情報」と呼んだほうがいい。中略、「偽情報」は誤った情報ではない。悪用された情報という意味であり、置き換えられた情報、一貫性のない情報、断片化された情報、表面をなぞるだけの情報のことだ。」特に東日本大震災の放送でそれを強く感じた。あと「テレビが人間の感情を動かすパワーは強大」と書いてありこれもまた正しい考えであると私は思います。テレビは殆んど視ない方と思いますがスポーツは視ますが解説者と実況がちょっと要らない(笑)2015/10/17

スプリント

7
刺激的なタイトルに惹かれました。アメリカのテレビ文化をある程度知っていないと理解が追いつかないところもありますがテレビがもたらす功罪が多角的に論じられています。2015/03/20

imagine

6
新聞の書評で知った本。今なお高い評価を受ける、オーウェルの「1984年」は、管理社会の到来を預言した小説。著者はこれよりも、庶民が自ら思考することを手放す世界を描いたハクスリーの「素晴らしい新世界」の方が、いずれ訪れる時代の姿に近いと断言する。1985年の時点で社会のエンタメ化に警鐘を鳴らした先見の明。2015/07/03

田中峰和

6
スマホどころかネットすらない30年前に出た本。「愉しみながら死んでいく」とは皮肉なタイトルだ。テレビは世界を変えたのか。家族共通のものだったテレビは、一人一台所有されチャンネル争いもなくなり、スマホでもテレビを見る時代。家族という共同体は完全に解体した。テレビに限らずメディアは大衆の心をつかむために表現が単純化し、わかりやすくから愉しく、深刻なニュースすら娯楽化された。テレビのない生活は考えられない現在、画面の前で時間を浪費し続ける人々。くだらないと思いながらも見続けるテレビは麻薬のような機械だ。2015/03/14

mazda

5
ちょっと合わず、途中断念…。2022/05/16

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