文春文庫
王の闇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167209094
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

ライヴァルを倒し、記録に挑み、ひたすら戦いつづけることで王座を手にした男たちも、やがてはその頂点から降りざるをえない時がやってくる。彼らの呻き、喘ぎ、呟き、そして沈黙が、今ふたたび「敗れざる者たち」の世界に反響する。久方ぶりに沢木耕太郎が贈る、勝負にまつわる男たちを描いた五つの短篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mike

70
大場政夫、瀬古利彦、輪島功一、前溝隆男、スモーキンジョー。勝負の世界に身を置いた男たちの短編集。「コホーネス(肝っ玉)」が良かった。ファンは思う。チャンピオンには強いままでいてほしい。その勇姿のまま去るのが美しいと。しかし、輪島は違った。闘い続けて立ち上がれなくなるほど叩き伏せられて、卒(お)える事ができる。惨めにすらならず、闘うことなく格好良く卒えてしまう事が最も惨めだと、彼は言った。そうか、闘う者だけがもつそういう哲学もあるのか…と目が覚める思いがした。2026/04/10

遥かなる想い

67
沢木耕太郎らしいノンフィクション集。ただし、文体に慣れてくると、感動も少なくなる。大場政夫というボクサー、私は事故で死んだ記憶しか ないのだが、沢木耕太郎の中では大きいのだろう2010/05/08

Y2K☮

33
至高のスポーツ・ノンフィクション五編。輪島功一はタレント時代しか知らないけど壮絶なキャリアの持ち主。「潔さ」の美学は私も好きだが、納得いくまで現役を続けることを往生際が悪いとは思わない(年齢制限のない政治家や経営者はまた別)。まだできるならとことんやるべき。ただ輪島の場合は廃人になるかどうかの瀬戸際だったし第三者がどうこう言えない。瀬古利彦の話は私の世代なら有森&松野の一件を連想するはず。選考基準の不明瞭さは改善されたのかな。メダル獲れたからOKという問題ではない。著者の本を読むとボクシングを見たくなる。2020/12/16

kawa

30
書棚に眠っていた92年文庫本を「旅のお供」に持ち出し。スポーツ選手の引退間際とその後の周辺をルポルタージュ。ボクシングの大場政夫、輪島功一、ジョー・フレイザー、マラソンの瀬古俊彦等5編。どれも読みごたえ有りなのだが、ニューオーリンズへ飛んで場末クラブでロックを歌うフレイザーにインタビューを試みるも失敗断念の「王であれ、道化であれ」、日系トンガ人で大相撲、野球、ボクシング、プロレス・レェフリー異色経歴を持つ前溝隆男の「ガリヴァー漂流」が印象的。超有名と超マイナー、変わらない緊張感で彼らの人生を切り取る。2023/06/18

しーふぉ

15
大場政夫と瀬古利彦の2本を特に興味を持って読んだ。沢木耕太郎のノンフィクションを読むと対象の人物をほとんど好きになる。2014/02/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/443480
  • ご注意事項

最近チェックした商品