内容説明
本書は、元三菱重工名古屋航空機製作所道徳工場(愛知県)で軍用機の生産に従事させられた「朝鮮半島女子挺身隊勤労奉仕隊」の少女たちの歩んだ苛酷な運命と戦後補償をめぐる裁判闘争の動きを、一人の日本人として、著者の韓国・朝鮮とのかかわりの中で、自らの生きざまを通して描き出したものです。
目次
第1章 「半島女子挺身隊勤労奉仕隊」(バブル経済;思わぬ出会い ほか)
第2章 朝鮮半島・冷戦の狭間で(解放と混乱と;南北分断 ほか)
第3章 追悼、そして提訴へ(済州島と馬と金中坤;ある寄稿記事 ほか)
第4章 「主文 原告らの請求を棄却する」(金中坤の妻・福禮の死;箱根への旅 ほか)
第5章 人間の砦(控訴審における最重要論点;追悼記念碑の前に立って ほか)
著者等紹介
山川修平[ヤマカワシュウヘイ]
1936年岩手県生まれ。県立一関一高、早稲田大学卒。在学中より「早稲田文学」等に小説を発表。出版社勤務を経て独立。出版専門誌『著者と編集者』、“無頼派”小説等の出版を手掛けるが、出版社経営挫折。住宅産業界へ転身、大手ハウスメーカーに25年間勤務。96年より住宅産業ジャーナリストとして執筆、講演活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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