内容説明
アニメはネット右翼を「量産」したか?ネットイナゴとして幽霊のように「実体」化し、政治的にも機能しはじめた。その社会的心的メカニズムを読み解く。
目次
第1章 政治のサブカル化とネット右翼―「美しい国」の新しい政治気分
第2章 アニメはネット右翼を「量産」したか?―サブカル右翼なりそこね男による昭和平成サブカルの旅路
第3章 ネット右翼の立ち振る舞いと「こころ」―その「心性」を分析する
著者等紹介
近藤瑠漫[コンドウルマン]
作家。1962年生まれ。神戸大学経営卒
谷崎晃[タニザキアキラ]
作家。評論家。1966年生まれ。早大第一文学部哲学科心理学専修卒業。出版社や予備校で入試問題作成や論文指導に携わるかたわら、ノンフィクション、ノベルス、雑誌記事、書評など執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
11
図書館にて。2007年刊行。借りて読んで損したなぁ、と思ってしまったのだが、果たして他のレビューもみんな同じだった。小泉政権が2001-06、第1次安倍政権が06-07年。民主党政権は09~12年。第2次安倍政権が12年12月~。当時は新自由主義批判がメインだな。2ちゃんねるも過去になってしまったし(「5ちゃん」になったけど、いまでも「2ちゃん」と称されることが多い)。そもそも本書の表紙が折り畳み式ケータイだ。SNSもMIXIだし、Youtubeも一般化前。オタクは愚昧な消費者という構図にムッとさせられる2019/11/23
klov
2
中身はそこらへんのブログ以下。こんなんでライターって勤まるのか。。。資料持ってくりゃあと適当に専門用語並べていい加減言ってもいいというもんでもない。2009/01/12
深井一
1
アホが馬鹿を批評し、クズがそれを読んでて笑う。自嘲2011/08/12
えすの
0
2007年当時のネトウヨがどう捉えられていたか手に取ったが、酷い悪本だった。虚像と仮想敵を生み出し物語の没頭するロマン主義思考と、ネトウヨの内向的気質をつなげていたが、取り扱っているサブカル題材も妙に古臭いし、論は最初の40Pほどで完結してしまうお粗末なモノ。宮台に憧れた社会批評家の成れの果てのようであり、ほとんどが他人の剽窃で物事を語っている。2016/12/08
seichan
0
おもに、程度の低いそれこそ「エス」全開なネトウヨを主軸に、理念や理論だけでは通じないネット界隈の言論情況を取り上げている。んだけども、誰でも書けそうなレポート的な代物でしかないような。いろいろなライターが書いているが、終章などは左派系に肩入れしすぎているような。左右ひとからげに、もっと包括的な論議が読みたかった。2014/11/11