内容説明
神仏をコチャまぜにしてなんでもお願いしてきた日本人…。その信仰の根っこを探る。
目次
1 困ったときの神だのみ
2 神さまは天からおりてくる
3 仏教ですべての人が救われるか
4 血なまぐさくなってきたぞ
5 権力の下にもぐった流れ
6 二つの権威をゆるすな
7 大やけどをしたあげく
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
16
他の巻と異なり、高野澄ではなく桜井正信という人が原案。シリーズ屈指の重いテーマだが、そこは学習マンガだけあって、仏教伝来から本地垂迹説、江戸時代の檀家制度、明治の神仏分離までシンプルにまとめられている。一方、複雑な本寺末寺関係や修験者などのネットワークにも言及している点はなかなか。「聖(ひじり」の語源が「日知り」だったとは、恥ずかしながら初めて知りました。楽しげに暴れ回る僧兵たちの図はムロタニツネ象の絵柄と親和性がある。2025/05/08
ビシャカナ
1
古代から現代まで日本の宗教の歴史を概観。寺社とあるように、神道と仏教が渾然一体となりながらも、圧倒的に仏教が政治と結びついて、支配体制を敷いていた。兵役逃れから、出世のための道具、全国に張り巡らされた本寺と末社、戦闘集団としての僧兵。一方で社会のために民衆のために教えを説いた親鸞や一遍もいた。その時々の権力者がいかに宗教に手を焼いたか、延暦寺の僧兵が日吉大社の神輿を担いで白河法皇を相手に暴れまわるなんて意味がわからない。2024/05/01
吉久博文
0
宗教が政治に利用されてきたのが良くわかった。経済大国になってなかったら、もっと宗教に対して敬虔になったのかもしれない。2014/02/13
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