目次
代官ってなんだ
江戸幕府以前の代官
伊奈備前守の善政
慶長版、汚職事件
年貢さえきちんと取ればいいか
代官所の２４時間
ふたりの名代官
新しい時代の足音が
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
11
絵の担当は向中野義雄。「代官」とはこれまたニッチなキーワードを選んだものだ。鎌倉期の守護・地頭から江川太郎左衛門に至るまで、分かっているようで分かり辛い代官たちの仕事ぶりに迫る。絵に描いたような悪代官も出てくるが、全体としては客観的、どちらかと言えば代官に同情的な評価も。時代劇に影響されがちな「通説」をひっくり返そうという意欲を感じる。ただ、江戸時代で話が終わってしまったのは残念。明治に入って代官たちはどこに行ったのか？彼らのような存在は本当にいなくなったのだろうか？2025/05/09
