内容説明
アメリカ独立宣言を書き起こしたトマス・ジェファソン（１７４３‐１８２６）は、また、本をこよなく愛した人でもありました。そんなジェファソンの半生を、彼の残した言葉とともにつづった伝記絵本。
著者等紹介
ローゼンストック，バーブ［ローゼンストック，バーブ］ ［Ｒｏｓｅｎｓｔｏｃｋ，Ｂａｒｂ］
シカゴで生まれる。大学卒業後、企業のマーケティング部門で働いたのち、教師を経て児童文学作家となる。主にノンフィクションの作品を書いている。家族（夫とふたりの息子）とともにシカゴに暮らす
オブライエン，ジョン［オブライエン，ジョン］ ［Ｏ’Ｂｒｉｅｎ，Ｊｏｈｎ］
１９５３年、フィラデルフィアで生まれる。大学卒業後、画家として数多くの児童書のイラストを担当。また漫画家として、ニューヨーカー誌などに漫画を掲載し続けている。春と秋はニュージャージー州デルランで暮らし、夏は同じニュージャージー州ノースワイルドウッドの海岸でライフガードの活動をし、冬はフロリダ州マイアミで暮らす
渋谷弘子［シブヤヒロコ］
東京教育大学文学部卒業。２７年間群馬県の県立高校で英語を教えた後、翻訳を学ぶ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
99
第3代アメリカ合衆国大統領。本を読むことと買い集めることが、本当に好きだったんだなと驚かされる。床に20冊もの本を並べ読み漁るとか、回る書架を利用し５冊の本を同時に読むとか。33歳の若さで奥様が亡くなっているが、弱っていく奥様の横で本を読んでやり、二人で書きとめた本の文章を読み上げたりしたそう。絵本では本好きな面と美しいところだけ描かれる。ジェファーソン家の奴隷が生んだ６人の子どもの父親らしいなどというDNA鑑定による検証など絵本にはいらない。時代も時代だし。と言いつつ結構げんなりしている。2017/02/10
MI
86
トマスジェファソンは本好きで、アメリカの独立宣言を書いた人。地元バージニアの議員や知事を務めて、やがて第3代合衆国大統領に選ばれます。 彼は本好きだけでなく、集めるのが好きで、生涯集めた本は1万冊。アメリカ議会図書館が戦火で焼かれた時に、彼の蔵書をもとに世界最大の図書館になった。 この絵本は彼の生涯を書かれた絵本。絵本を読みながらアメリカ議会図書館の歴史を勉強することができた。2023/11/01
☆よいこ
86
アメリカ独立宣言を書いたトマス・ジェファンソンは、第三代大統領に選ばれた人物。トマスは学校に入る前に父親の書斎の本を読破し、学校に入学して他の言語を習得すると一日に15時間も読書した。様々な本を収集し、読み、分類した。火災に見舞われたり戦争で焼けたりしたりもしたが、更に多くの本を購入し図書館を作った▽本にかける情熱が半端ないことがよくわかったが、かなり裕福だったんだろう。あとがきに「奴隷所有者としてのトマス」あり、奴隷輸入禁止、奴隷制禁止を支持しながらも自身約600人の奴隷を所有していたという。2022/11/01
アキ
86
「私は本なしでは生きていけない。トマス・ジェファソン 1815年」1776年アメリカ独立宣言を書き、1801年第３代アメリカ大統領になったが、子どもの頃から本を読むのが好きで、青年になり本を集めるのも好きだった。現在世界最大の図書館アメリカ連邦議会図書館の基礎を作った人。1980年トマス・ジェファソン館と命名された建物に彼の蔵書が残されているらしい。今では3500万冊以上ある議会図書館ですが、200年前にジェファソンの本を購入してたんですね。１度に２０冊の本を床に並べて片っ端から読んでいたって、どんだけ〜2020/09/27
♪みどりpiyopiyo♪
57
アメリカが独立する前後のこと、本を愛し、集め、素敵なことを起こした人のお話を読みました。当時は今とは比べものにならないくらい、本は貴重で高価だったのですね。■子供の頃から本を読むのが大好きだったジェファーソンは、本を集めるのも好き♪ 一口に「集める」と言っても、そのスケールの大きさには只々びっくり！ 本好きが功して、まさかの歴史的大仕事をしたり、世界一の図書館の礎を築いたり。■偉人の伝記だけど、私達に身近な「読書」を糸口にしてるので、親しみを感じやすくて好いですね ( ' ᵕ ' ) （2013年）（→続2020/03/20
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