内容説明
この『マングローブの木』は、詩と散文で交互に語りながら、「マングローブ植樹プロジェクト」が、まずしい村を、どのように自足できるコミュニティーに変えていったかを案内しています。
著者等紹介
ロス,スーザン・L.[ロス,スーザンL.] [Roth,Susan L.]
ニューヨーク市生まれ。ミルズ大学・大学院で絵画、版画、美術史を学ぶ。彼女のコラージュは、筆をいっさい使うことなく、ハサミとピンセット、デンプン糊などを使って作られている。その味わい深い複雑な技法は高い評価を得ていて、さまざまな賞を受賞している。ニューヨーク市在住
トランボア,シンディ[トランボア,シンディ] [Trumbore,Cindy]
若者向け本や子どもの本の編集を経て、現在は自分でも児童書を書き、学校向けの書籍の編集や書き方指導を行っている。編集者としては本名のシンディ・ケインで活動している。家族と共にニュージャージーに居住
松沢あさか[マツザワアサカ]
愛知県生まれ。名古屋大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
32
アフリカの小国、エリトリアの荒れた土地にマングローブの苗を植えることにより人々の生活が豊かになるという話。自然を破壊するのは簡単だが、元に戻すことの難しさも訴えている。コラージュを使った挿画も見事です。2014/10/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
アフリカ東部エリトリアに住む女性たちの活動。海辺に住む女性たちがマングローブを1本1本と植えたら海も暮らしも豊かになった。このアイデアは、日経アメリカ人ゴードン・サトウ博士の強制収容所での体験が元になっているそうです。2019/05/03
南
12
このコラージュ、見入ってしまいます。緑を育てるって、実り多い。2018/03/04
ユーカ
11
渇いたやせ地にマングローブを植樹し、土地も人も豊かになっていく様子を実話を元に書いた絵本。私は楽しめたが、2年生の息子の読み聞かせには、ちょっと向いていなかった様子。机に座ってじっくりと読むほうがよい絵本だと思う。自由研究にも使えそう。2015/04/09
紅花
10
最近の小学生は環境問題をよく勉強しているので、こう言うお話は結構好きだと思う。息子は貼り絵?と思われる絵を見つめる。またお話の内容も、ただ木を植えたお話ではなく、特異的なところや要点がとても良くまとまっていて、大人でも「へぇ〜」と思う事ばかり。サトウ博士の工夫や村人の生活の変化に感心したようだ。後書きのサトウ博士の苦労を説明したら、戦争と結びつき、色々と社会の勉強にもなる本だった。2015/03/05