内容説明
アフリカのもっとも貧しい国のひとつマラウィでは、2001年、雨が降らず主要な農産物であるトウモロコシが育たなかった。農村にくらす14歳の少年ウィリアム・カムクワンバは家にお金がなくなったので、学校をやめなくてはならなかった。ウィリアムは、近くの図書館で科学の本に出会い、英文を一つずつ読み解いて内容が理解できたとき、自分で風車をつくろうと決心した。そして、ゴミ捨て場から拾ってきたものをつなぎ合わせて、きちんと動く風車をつくりあげた。そのおかげで自分の家に明かりがつくようになり、後には風車で水をくみあげることができるようになった。このことがラジオやインターネットで報道され、評判になると、ウィリアムは学校にもどれることになり、さらにアメリカの大学で学ぶことになった。いまは、再生可能エネルギーをつかって、村のために発電やかんがい装置をつくろうと計画している。何かを実現したいと思ったら、まず始めること、そして決してあきらめないこと…それがウィリアムの信念だ。
著者等紹介
カムクワンバ,ウィリアム[カムクワンバ,ウィリアム][Kamkwamba,William]
1987年生まれ、マラウィ中部のウィンベの村で育つ。現在は、ニューハンプシャー州のハノーヴァーにあるダートマス大学の学生。米国各地やその他の国の会議や大学で講演もおこなっている。彼の活動は、マラウィ人による農村の経済発展や教育プロジェクトを支援するNPO「風車を動かすプロジェクト」に支えられている
ミーラー,ブライアン[ミーラー,ブライアン][Mealer,Bryan]
AP通信社の記者を経て作家になる。オースティンのテキサス大学でジャーナリズムを学び学位を取得している。ニューヨーク州ソーガティーズ在住
ズーノン,エリザベス[ズーノン,エリザベス][Zunon,Elizabeth]
西アフリカのコートジボワールで育ち、ロード・アイランド・デザイン学校を卒業して美術学士号を修得。ニューヨーク州オルバニー在住
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社勤務を経て現在はフリーの翻訳者・編集者。青山学院女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
keroppi
キムチ
ぶんこ
gtn