内容説明
本を読むのを楽しみにしている子どもたち。それなのに本がない。世界にはそんなところがたくさんあります。それぞれの土地の図書館員やボランティアたちは、ラクダ、ゾウ、自転車や船を利用し、あるときは、かついで本をとどけています。移動図書館の役割と読書の大切さをつたえる写真絵本。
目次
オーストラリア
アゼルバイジャン
カナダ
イングランド
フィンランド
インドネシア
ケニヤ
モンゴル
パキスタン
パプア・ニューギニア
ペルー
タイ
ジンバブエ
著者等紹介
ルアーズ,マーグリート[ルアーズ,マーグリート][Ruurs,Margriet]
子どもの本や教材の作者。カナダのサイモン・フレーザー大学で教育学修士号を取得し、子どもの読み書き教育におけるテクノロジーの利用について研究した。多くの子どもの本の著者で、現在、多くの学校で作文を教え、また北米各地で、親や教師、図書館員向けの講演を行なっている。オレゴン州、ユージーン市近郊在住
斉藤規[サイトウタダシ]
東京都生まれ。筑波大学附属高校教員。学校図書館学を大学で教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
58
世界各地で、僻地の人々に本を届ける移動図書館の活動を紹介した写真絵本。移動手段も様々で、表題になっているラクダはケニア、タイの奥地ではゾウと色々ですが、その村に本を置いていける場合はいいのですが、1時間で読み終えなくてはいけない場合もあるのです。1時間といったら絵本か薄い本しか読めません。フィンランドでは郵便での利用です。そう頻繁には使えないでしょう。零下50度にもなる地域での家での楽しみといったら本を読む事。きっと一冊の本を大事に大事に読むのでしょう。乱読の自分を反省。移動図書館に従事する方々に感動。2017/09/01
gtn
44
各国の僻地に無償で本を届ける人がいる。本は人間の英知と確信し、一人でも多くそれに触れてもらいたいという人がいるから。話が逸れるが、建物探訪系の番組で意匠を凝らした家を見ても、あまり羨ましく思わない。例外なく本棚が見当たらないので。住人の価値観は何かと、軽蔑の念さえ抱く。2022/04/06
すぱちゃん
44
世界各地の僻地の移動図書館の写真絵本。移動手段は様々だ。車、人力、船、ロバ、ゾウ、ラクダなど。僻地の人々、特に子供たちは本当に、この移動図書館を楽しみにしている。物語の世界に目を輝かせる子供たち。素敵な本との出会いが待っている。日本の子供たちは最近、読書量が減ってないだろうか?親世代も読書しなくなってきてないか?図書館でも良い、書店でも良い。本に触れたくなる一冊でした。2020/11/30
びわこっこ
36
世界の珍しい移動図書館が紹介されている。📚 作者の、マグリート・ルアーズさんが世界中の図書館員に手紙を出して、各地の移動図書館の写真を送ってもらいました。本を受け取る子どもたちは、共通して、嬉しそうな笑顔です!😊 アゼルバイジャンの図書館員の言葉が印象的です! 「移動図書館は、空気や水と同じくらい大切なものです。💝」ケニアではラクダが、タイではゾウが本を届けてくれます。私も、ひとりでも多くの人に本を届けたいな!😵🌿2023/01/27
たまきら
35
世界中で、すべての人に本を提供しようと頑張っている人たちがいるんだ!ラクダのキャラバンが持ってくる2週間に一度の図書館も素敵だけど、ゾウの図書館も素敵だった~。自分が小さかったころ、千葉の田舎だったうちのあたりはバスの図書館が巡回してくれていて、潤沢な予算がついて初めて作ったのが図書館だったと聞いた。素晴らしい市政を行ってくれた人たちがいて、本当に幸運だったと思う。だって、あのころ読んだたくさんの本は今も自分の一部だから。2020/12/13