内容説明
スズメの暮らしについては、わからないことだらけです。この本は、40年以上スズメの研究を続けてきた著者が、どのようにしてスズメを研究してきたか、そして、それによって何がわかったかを、わかりやすく紹介しています。小学校高学年~。
目次
1 スズメとの出会い(スズメのいる風景;スズメ研究のむずかしさ ほか)
2 飯山分道での調査(分道という集落;分道のスズメ ほか)
3 スズメは留鳥か(留鳥と漂鳥;スズメの行動圏と食べ物 ほか)
4 スズメの多い土地・少ない土地(スズメの数を数える;島へスズメを求めて ほか)
5 イエスズメが日本に来た!(スズメのなかま;イエスズメの東進 ほか)
著者等紹介
佐野昌男[サノマサオ]
1939年、中国鞍山市生まれ。信州大学教育学部卒。38年間にわたり長野県下の小中学校特殊学校に勤務しながら、野鳥、とくにスズメの研究を続ける。日本野鳥の会、日本鳥学会会員。長野市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
32
スズメ本が好きだ。これもまた、その一冊。著者が生まれ育った長野県内での調査に始まり、とうとう海外にまで。熱意に頭が下がります。最近、数が減ってきているという話ですが、いつも人の近くにいて、地味だけどかわいい姿をみせてくれる、「ザ・鳥」とも言えるスズメを大切にしていきたいですね。せっかく生んでも、卵から巣立つまでになるのは半分に満たないというから、自然は過酷です。2017/01/16
赤とんぼ
27
スズメ大好きです。夏から秋にかけて街路樹に群れているすずめたちが、なぜそこにいるのか、時々おなかの毛が抜けている雀はいるのはどうしてなのか、今までのいろいろな疑問が解決しました!それにしても。すずめかわいい。2013/07/21
tall_hemlock
3
ここまで読んだのとまた違った切り口からのスズメ本(児童書だしそりゃそうだ)。しかし内容的には結構専門的なことも書いてある、というかどっちかというと「そうだよね!」って気分になる(一羽一羽足輪付けての行動調査とか今まで読んだ本に出てこなかったけど、こっちの方が科学的調査としては納得がいく…)時期的には最近の調査ではないのだろうけど、面白かった。2016/07/12
Chikashi Haruna
2
身近な鳥なのによくわからないのがスズメなのね。2019/06/06
しじま
2
面白かった。小学生の時に読みたかったなぁ。スズメがあまり研究されてこなかった理由とかフィールドワークの難しさ・大変さへの言及が興味深かった。こんなん子供の頃に読んでたらむしろ研究者になりたくなっただろう!その後イエスズメの定着化はどうなったんだろう。うちの近所でそれらしき鳥はみないけど、続きがあれば読みたい。2018/04/07