日本の古典文学 かげろう日記 - 和泉式部日記・紫式部日記

木村正中

さ・え・ら書房 （1981/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 269p
• 商品コード 9784378016061
• NDC分類 K915
• Cコード C8391

感想・レビュー

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[風花 kazahana]

古典を分かりやすい児童文学で読むシリーズ。以前 瀬戸内寂聴さんの「わたしの蜻蛉日記」を半ばで挫折したことがあり もう少し分かりやすい本書でリベンジ。分かりやすくこの時代における女性の立場 どのような思いで記されたものかが解説として載せられている。とてもありがたい。この時代の 受け身にならざるを得ない女性たちの心のうちがよくわかる。拗ねてみても泣いてみても結局男にすがらずには生けていけない辛さ。その 拗ね具合が なーんかよくわかるのです。女同士ですからね😉

2020/12/20

[春色]

藤原兼家とのすれ違いがちな結婚生活を綴った道綱母による『かげろう日記』、敦道親王（兼家の孫）との身分違いの熱い恋模様を描いた『和泉式部日記』、中宮彰子（兼家の子である道長の娘）の実家でのお産の様子を中心に書かれた『紫式部日記』を収録。／平安時代に栄華を極めた、藤原氏一族に纏わる者たちによる日記が時代ごとに読めて興味深い。子供向けなだけあって解説も懇切丁寧。

2009/05/12