美しくない青春

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784378015705
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

11歳になったその年、戦争が始まった――

美しい時間、美しい言葉、愛する者たちを、
戦争は容赦なく、うばっていく。
それでも彼女は、心の中の「美しいもの」を守りつづけた。
詩に思いをきざみ、未来へつなごうとした。

〈あらすじ〉
物語は、ある女性が日本から届いた段ボール箱をひもとくことから始まる。中に入っていたのは、名もなき女性詩人の青春の思い出の数かずだった――
「誰からも愛されますように」という母親の願いのとおり、立花ミモザはみなに好かれ、自由で、めぐまれた少女時代をすごしていた。しかし、ミモザの日常は、しだいに戦争の影におおわれていく。昼はもんぺ姿で農作業、夜は大好きな読書もままならず、空襲におびえる日々。父親は家族に暴力を振るうようになり、ミモザの「美しいもの」は、次々に汚され、うばわれていく。
詩人になりたい、無念なこの思いのたけを、わたしは詩に書きたい――戦争の時代にあっても、心の中の美しさを守りとおした少女の青春の記憶。

著者が敬愛する詩人・茨木のり子さんへのオマージュを込めて描いた、「詩人」と「戦争」の物語。


【目次】

〈もくじ〉
あなたに贈りたいものは
不思議な力
うつくしい言葉
幼いころの風景画
生きる喜び
遠い昔にしたように
心をこめて、わたしは待つ
覚えておいて、思い出す
それでもそれは恋のうた
あなたに捧げる愛のうた

内容説明

11歳になったその年、戦争が始まった―。美しい時間、美しい言葉、愛する者たちを、戦争は容赦なく、うばっていく。それでも彼女は、心の中の「美しいもの」を守りつづけた。詩に思いをきざみ、未来へつなごうとした―詩人としてデビューした著者がえがく、ひとりの少女の尽きせぬ思いと絶望と希望。

著者等紹介

小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年、岡山県備前市生まれ。同志社大学法学部卒業。1992年からニューヨーク州在住。中学生のとき、やなせたかしの詩集に出会い、詩作を始める。二十代のとき、やなせたかしが編集長を務める雑誌「詩とメルヘン」に詩を初投稿し、初入選・初掲載を経て、1982年に詩集『愛する人にうたいたい』(川滝かおり名義・サンリオ刊)を刊行。以後、今日まで、小説、児童書、エッセイ、ノンフィクションなど、ジャンルを越え、幅広い世代に向けて作品を書いている。『ある晴れた夏の朝』(偕成社)で、第68回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

雪丸 風人

17
著者の戦争に対する憎悪が、直接、自分の中に流れ込んでくる読書体験でした。ファシズムに染まってゆく時代に青春を奪われた一人の女性の生きざまを描いた物語です。読むことと書くことが生きることだった彼女、つらい世相でも前向きに立ち向かおうとした彼女の魅力が、残された言葉の端々から伝わってきましたよ。つらい経験が重なった分だけ、“あの出会い”が喜ばしかった!作中に登場する詩はどれも美しいのですが、絶望のなかで希望をうたう『詩と死と雨』と、ラストの詩に込められた祈りが印象的でした。(対象年齢は12歳半以上かな?)2025/09/29

ほんわか・かめ

14
読んでいて真っ先に茨木のり子の詩【わたしが一番きれいだったとき】を思い出しました。あの詩も読んだときは切なくなったものです。きれいなものを取り上げられ、青春を奪われたそんな女の子たちの物語でした。高学年〜2025/10/12

toshi

8
昭和初期に生まれて青春時代が戦時中だった少女ミモザの物語を、娘が遺品に触れながら回想するという凝った形で描かれている。 不自由な生活を送る中で文学を愛したミモザだったけど、戦後は父親の反対と経済的理由から進学をあきらめた以外は、就職・恋愛・結婚ととんとん拍子で少しは救われたのかな。。 今まで読んだ小手鞠るいの中では一番(というか唯一)良かったと思った作品。2025/10/04

タンタン

7
アメリカで日本から送られてきたダンボール箱を開ける。一番上には一人の少女の写真。1930年、立花ミモザは神戸に生まれた。両親に愛される美しい赤ちゃん。次に詩。そして箱の中から次は賞状、そしてミモザの小学校時代と、現在と過去が交差する。戦局は悪化し父は実家に戻り農業を継ぎ生活はあれ父は女を蔑み母に暴力を振うようになる。時代は戦争一色、母の優しさが救い。まさに美しくない青春。ミモザは文学や詩に喜びを見出す。今、戦中、詩が交互にに書かれる。外側は暗く辛い悲し時代だが、ミモザの中には少女の瑞々しさがあふれている。2025/10/17

tellme0112

3
なんで借りたか忘れた。書評からだったろうか。借りたときはどんな話かは知っていたはずなのに。前情報白紙で、読み始めたら一気に引き込まれた。辛かったが、幸せな気分になったあと、本文の最後、P188ページを見て驚愕する。だまされた…そ、そっか、そうだったのか…みたいな。そうだよねえ…。詩が良い。2025/10/12

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