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内容説明
なんで怒っちゃったんだろうな。女子の気持ちはよくわからない。(「赤いコードロン・シムーン」)。本は、逃げ場所だけじゃない。いつもわたしに勇気をたくさんくれた(「たそがれ時の魔法」)。詩って“心の鍵”だなって、わたし思うんだ(「走っていくよ」)。夢見ることを忘れたら、さびしいもんね(「ぬすまれた時間と金色のパン」)。
著者等紹介
森川成美[モリカワシゲミ]
大分県出身。第18回小川未明文学賞優秀賞受賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で、第43回日本児童文芸家協会賞受賞。「季節風」同人
高田由紀子[タカダユキコ]
新潟県佐渡市出身。『まんぷく寺でまってます』(ポプラ社)でデビュー。『君だけのシネマ』(PHP研究所)で第5回児童ペン賞少年小説賞受賞。日本児童文学者協会会員。「季節風」同人
松本聰美[マツモトサトミ]
兵庫県生まれ。日本児童文学者協会会員
工藤純子[クドウジュンコ]
東京都出身。『セカイの空がみえるまち』(講談社)で第3回児童ペン賞少年小説賞受賞。日本児童文学者協会会員。「季節風」同人
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
大阪府生まれ。絵本の作画を中心に活動。『希望の牧場』(森絵都作、岩崎書店)で、IBBYオナーリスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
71
物語形式の児童向けビブリオバトルシリーズ2。児童書にちょっと慣れたのかな『赤いコードロン・シムーン』むっちゃよかった。『星の王子さま』をまた読むか♪2020/07/27
ぶんこ
59
今回の主人公たちは小学6年生。詩の本を小学6年生で読んでいただろうか。その他の本は読んでいましたが、こうやって小学生の時に読んだら面白いよと教えてくれる同級生や図書室の先生がいたら、何かに悩んで心が折れそうな子が救われるかな。「走っていくよ」の佐川さんが竹内さんと心通わせられたように。小学生には少し難しい詩ですが、『詩って「心の鍵」だなって、私思うんだ』という言葉、素敵です。誰かの詩が誰かの心の鍵を開けてくれたら最高ですね。2020/09/18
oldman獺祭魚翁
56
ざわめく教室編に続き読んだ同シリーズ。四話構成でそれぞれにお奨めの本がある。第一話はサン・テグ=ジュペリのあの本。いやぁ著者の森川さんもしかすると隠れ飛行機オタクじゃないのと思わせる詳しさ。第二話は村山早紀さんの傑作「コンビニたそがれ堂」 第三話は詩をメインにしている。本文中に転載されている詩が暖かくて素敵。最後は進路と時間の話でお奨めの本は勿論エンデの「モモ」読みたい本がふえるけど これを読んだ小中学生も同じだと良いなぁ。2020/08/10
杏子
36
今度の本はさらっと読めた!『きみが、この本、読んだなら』放課後編。そうか、先の教室編が5年生が主人公で、こっちは6年生が主人公なんだな。6年生と言えば中学に近くなる年齢で受験とか将来の夢を考えたり、自分や回りにいる人のことについて考えを巡らす時期でもある。YA世代ってことになる。そのせいなのか?この本はより私好みだったのかも?どのお話も面白くてあっという間だった。『星の王子さま』『コンビニたそがれ堂』『モモ』と好きな作品が続く。この中で唯一詩の本は子どもの頃は読んでいなかったので、新鮮に思えた。2021/01/23
うー
25
4人の作家による4つの短編集。もちろん物語ではあるが、子ども同士で本をすすめるという設定が良い。同じ本を読んでも気になる箇所、響く言葉は人それぞれだし、その部分も理解し合おうとする子どもたちって良いな~。2022/01/09