内容説明
はみだし者の集まった農場でくりひろげられる動物ファンタジー。伝説の若き英雄と猫の大冒険とロマンス。親を亡くした少年へ動物たちの愛がもたらす奇跡。2006年ニューベリー・オナー賞受賞作品。
著者等紹介
アームストロング,アラン[アームストロング,アラン][Armstrong,Alan]
弁護士、書籍販売の仕事を経て、作家となり、作品を発表している。『ウィッティントン』でニューベリー・オナー賞を受賞。画家である妻と共に、アメリカ合衆国、ニューイングランド州マサチューセッツに在住
シンドラー,S.D.[シンドラー,S.D.][Schindler,S.D.]
イラストレーターとして、60冊以上の絵本を手がけ、たいへん人気がある。日本でも多数の絵本が翻訳出版されている。アメリカ合衆国、ペンシルヴェニア州フィラデルフィア在住
もりうちすみこ[モリウチスミコ]
福島県生まれ。訳書『ホリス・ウッズの絵』が産経児童出版文化賞に、訳書『真実の裏側』が同賞推薦図書に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
8
図書館本。めったに行かない図書館の児童書の棚には思いもかけない出合いが待っている。「ウィッティントン」のタイトルの下に猫の絵があればそれはもう面白いに違いない。少年の冒険と成功と冒険が約束されている。現代のアメリカと中世ロンドンを行き来しながら、読み手もみんなと一緒に納屋の中でウィッティントンの物語りを楽しんでいる。そうか恋をすると猫の声は理解できなくなるんだな。子どもは親でなくとも良い導き手にであえますように。2017/07/09
チュンセ
6
識字障害を持つ子どもを何と動物たちでサポートしていく~~~なんともいいなぁ~~。2015/10/11
timeturner
6
14世紀のロンドンから海外へ飛び出したディック・ウィッティントンと彼の猫の伝承を巧みに語り直しながら、アメリカの農場で繰り広げられる動物たちの冒険をからませ、識字障害をもつ少年の成長までも描く。これだけ豊かな内容をこれほど簡潔な文章で過不足なく書けるなんて!2014/03/02
ぱでぃんとんⅡ
5
動物達が子供と会話しているのが初めはなじめなかった。動物だけの方面から話が進むものと思っていたからかな? でも徐々に違和感は感じなくなり、子供たちと動物の触れ合い、動物同士の関係にひきこまれて行きました。猫のウィッティントンが話す物語は、元の話を知ってても面白い!2011/03/15
寧々子
4
猫のウィッティントンが少しずつ語るディックと猫の冒険の物語は先が気になり楽しめた♪ 読むのが苦手で苦労するベンを納屋の動物たちが励まし勉強を応援する様子は微笑ましい♪ 語り口調が淡々としていて、あまり躍動感がなくて何だか児童書っぽくない気がしました。2011/05/29