内容説明
地獄は、どこにあるの?地獄には、だれが住んでいるの?―アンデルセン賞作家ネストリンガーがあなたをだれも見たことのない世界にご案内します。ユーモアたっぷりに描かれる「悪魔」と「人間」の関係。アクマ学校でいちばんできの悪いベルツェが、だいじな任務をまかされたのは、地上の見方でかわいい子だからです。地獄の見方でかわいければ、人間にこわがられて、任務がはたせませんから。はじめて人間世界にきて、ベルツェはまごついてばかりです。しかし、話のおしまいは、「めでたし、めでたし」―だれにとってかって?それは、ヒ・ミ・ツ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
19
【にゃんこまつり2020】アクマ大王の奥さんの命令で善人なブルンナー夫妻を堕落させる命令を受けたベルチェが奮闘(?)、ドタバタコメディーの様な明るいお話でした。アクマ界の間の抜けた様子が面白い。(図書館本) 2020/02/11
timeturner
2
アクマ学校の劣等生ベルツェが重大任務を託され地上に送りこまれた。黒猫に変身してターゲットの家に潜入したものの・・・。面白かったけどネストリンガーの作品にしてはずいぶん低年齢向けかな。2021/09/30
ochatomo
1
国際アンデルセン賞1984年作家賞 奇想天外な童話 元本1975年 1997刊2017/12/25
けいねこ
0
堕落させるはずが幸せにしてしまうところは予想通り。でも、それだけではすみません。一ひねりも二ひねりもしてあって、笑わせてくれます。2013/01/19
kr
0
最近の地上では、アクマが唆さなくったって 人間たちが勝手に悪いことをしてくれるもんだから、 アクマたちはおまんまの食い上げ。 そんなこんなで、アクマ大王様と女王様は善人でで有名なブルンナー夫妻を 陥れられるかどうかで賭けをすることに。 女王様の命を帯び、落ちこぼれのベルツェが派遣されるが・・・? という、わりかしありがちな設定にもかかわらず面白かったのは、 ベルツェのキャラが立ってたのもあるのかな。 2005/11/20