内容説明
足の不自由なトーマスは、周囲の人間を意地悪な目で観察している。しかし、弟が何を考えているかには気がつかなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にしき よう
1
成績はいいが身体に障害を抱えるトーマスの家庭は、父親は不倫、母親は情緒不安定で上手くいっていない。そんな中弟のフリーダー（学習障害？）が行方不明になって…。 親や家族の問題だと思っていたことが実は自分の問題だったり、相変わらずプレスラーって痛いところついてくる。でも、主人公の思考の過程が丁寧に描かれていて、ラストに希望が持てた。 個人的にはトーマスとフリーダー、知り合いの娘さんのアンナの3人で森を散策するシーンが印象に残った。2011/05/08
