内容説明
ロングセラー『佐々成政』で富山の歴史認識を転換させた女流作家が、今日の日本人がおき忘れかけているものへの痛烈な警鐘を、人間味あふれるタッチで描く。
目次
越中富山の誇り
1 日本列島に根づく売薬魂(北海道の開拓とともに;南の果てで働く越中さん;得意さんとのきずな)
2 売薬の歴史と商法(越中富山の先達たち;修業中に学んだ売薬商法)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
薬の入った箱を各家庭に置いて回る独特の業態の「富山の薬売り」を、富山出身の女性作家がノンフィクション小説の体裁で紹介。北海道の開拓地や鹿児島の離島等、病院の無い僻遠の地で奮闘する証言が中心だが、「バスも汽車もない雪山を二日がかりで歩いて超える」など、まるでアメリカの西部開拓時代のような逸話ばかりで、ハードな仕事だ。しかし、薬売りの人達の義理と人情あふれる仕事ぶりは、正に古き良き商いの姿。江戸時代に始まる歴史の中では、鳥羽伏見の戦いに薩摩軍の義勇兵として参加し、明治以降の台湾や満州にも販路を作った逸話も2021/04/17
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