内容説明
本書は、アウシュヴィッツ、ヒロシマの悲劇から、荒廃のなかから復興する欧州と日本、冷戦に突入した東西両陣営の間で湧きおこった民族独立運動の滔々たる潮流を、鮮やかにとらえたものである。
目次
新勢力ユーゴの出現―クレムリンに挑むチトー
ジェノサイド―アルメニア人とユダヤ人の惨劇
ヒロシマへの道―マンハッタン計画とトルーマン
第三帝国の末路―ロシアの雪原に滅んだヒトラー神話
インドの目覚め―ガンジーとその非暴力主義
鉄のカーテンは降りた―冷戦に突入する東西陣営
復興するヨーロッパ―トルーマンと援助政策の展開
西ドイツの奇跡―アデナウアーの遺産
ゆりかごから墓場まで―アトリーと英国労働党の仲間たち
燃えるインドシナ―マンデス=フランス対ホー・チ・ミン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソノダケン
1
著者は孤独なリーダーが好きみたいだ。ユーゴの旧体制とナチスとソヴィエトを敵にまわしたチトー、真に革命的な「非暴力主義」で闘うガンジー、大統領は務まらないと義母にさえ酷評されたトルーマン、73歳で荒廃したドイツを託されたアデナウアーなど、魅力的に描けている。著者の敬愛するチャーチルは選挙で大敗、第二次大戦の集結を見る前に労働党のアトリーに首相の座をゆづった。イギリス国民は「パーソナリティ」でなく「プログラム」を求めていた。小者たちの時代がはじまった。2015/02/03
call
0
第二巻。戦後すぐの歴史はあまりよく知らなかったので興味深かった。2017/09/12
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