内容説明
第一次大戦からナチ帝国へ―第一次世界大戦前後からの20世紀の歩みを、人と事件を通じて浮き彫りにした壮大なパノラマ現代史。歴史上の人物の名言や、興味深いエピソードが、随所にちりばめられている。
目次
旧世界の日没―かくて不条理の時代へ
第一次世界大戦突発す―権力を操る愚者の群れ
国際連盟を目ざして―砕かれたウィルソンの理想
ワイマール共和国の興亡―生死をさまよい続けた15年
ムッソリーニのイタリア―稀代のデマゴーグの抬頭
大英帝国の凋落―悲運を担わされた三人の指導者
ジレンマに苦悩するフランス―ブルムと人民戦線
ロシア革命―歴史を変えたレーニンとトロツキー
蟻塚と化したユートピア―スターリンの粛清と独裁
ナチス・ドイツの成立―ヒトラーと三人の信奉者〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソノダケン
1
原書発行1972年。こんな面白い本があったのかと驚いた。時系列を行きつ戻りつ、十数ページの章ごとに異なる国の歴史を叙述する。因果関係の絡みあうさまが『史記』に似ている。本書はいわば「国家列伝」。缺点といえば盲目的なチャーチル崇拝だが、「バトル・オブ・ブリテン」の次の章はアメリカが主役となり、イギリスの耐久力はアメリカの援助のおかげだったと種明かし。「ムッソリーニの生涯は、首尾一貫した首尾不一貫性の記録である」とか、辛口のユーモアもいい。高校生時代の自分に読ませたい。2015/01/27
call
0
時系列順に歴史上大きな役割を果たした人間orグループの評伝を簡潔に書いている本。一つ一つはさらっと読めるけど全体としてはこってりしていた。2017/08/30